こんにちは、くろねこです。
シンエヴァ感想第二回はマリについて
※今回もネタバレ含みます。
TVシリーズや旧劇場版には登場しない新劇場版からの新キャラであるマリ
破の次回予告ではじめて姿を現した時は色々と話題を呼びました。
破及びQの劇中でも
リツコすら知らないエヴァの裏コードを知っている。
昭和の懐メロをよく口ずさんでいる。
ゲンドウを君付けで呼んでいる。
レイに対して「あんたのオリジナル」という発言。
などなど色々と謎の多い人物でしたが、そんなマリに関してもいくつか真実が判明しました。
・マリの正体
漫画版「新世紀エヴァンゲリオン」の最終巻に収録されていた特別編「夏色のエデン」にてマリの過去が描かれています。
マリは冬月の教え子であり、ゲンドウとユイの後輩でした。
当時のマリは飛び級で大学入学を果たした16歳です。
Qの劇中で冬月がシンジに見せた写真・・・ユイとシンジの写真の中やシンエヴァでのゲンドウの大学時代の回想にマリと思われる女性が映っていることから新劇場版でも同じ設定なのでしょう。
・マリはクローン?マリの年齢は?
マリもレイやアスカと同じくクローンなのか?
私は違うと思っています。その理由はQの劇中でレイに対して「あんたのオリジナルはもっと愛想がよかった。」と言っていた事。
※Qのレイの描写からクローンであればオリジナルの記憶は継承していない(レイはユイの記憶は持っていない)
そして冬月に対して「お久しぶりです、冬月先生。」と言っていた事からマリはクローンではないと思っています。
そうなるとマリの年齢は破で33歳、Qで47歳という事になります。
見た目に関してはエヴァの呪縛により歳をとらなくなったという事でしょう。
ではそれはいつから?
マリの見た目は14歳というにはやけに大人びているし(胸とかww)ぱっと見ではシンジたちより少し年上って感じがします。
おそらく夏色のエデンの後にマリがイギリスの大学への留学と研究チームへの参加するという描写があった為、おそらくそこでエヴァの実験体になったのでしょう。
なのでマリの肉体的な年齢は17歳前後だと考察できます。
・イスカリオテのマリアについて
冬月がマリの事をイスカリオテのマリアと呼んでいましたね。
イスカリオテとは新約聖書にてキリストの弟子でありながら彼を裏切った「イスカリオテのユダ」からマリアについては聖書には何人もマリアという女性が出てきていますがシン・エヴァの結末から考察するとキリストの復活を知らせた証人の一人であり「外典」の中には”キリストと親密な関係にあった”とも記述されている「マグダラのマリア」の事でしょう。
ゲンドウの人類補完計画についても知っているが、ヴィレのパイロットとしてネルフ(ゲンドウと冬月)と対立していることからマリが裏切り者ということなのでしょう。
そして「マリア」
人類補完計画におけるユイの存在=神の子(シンジ)の母=聖母マリアに背を向けた女性であるマリへの揶揄ととらえられるでしょう。
実の母ユイに代わりシンジをマイナス宇宙から救い出した事。
同じくヴィレのパイロットであるアスカを姫と呼び構い続けていた事もアスカに対して母親に似た愛情を注いでいたように思えます。
裏切り者とされながらもシンジとアスカという二人の成長しようとしている子供たちを母親の代わりに見守っていたマリはまさに「イスカリオテのマリア」と呼ぶにふさわしいでしょう。
・エンディングにて
物語の最後に成長した姿のシンジとマリが駅のホームで交流し、マリがシンジのDSSチョーカーを外し、そしてシンジがマリの手を取り駅から飛び出していくシーンからエンドロールへと移ります。
シンジとマリが恋人同士になった理由について考察すると
アスカが劇中で「ガキに必要なのは恋人じゃない、母親だ」と言っています。
マイナス宇宙からシンジを助けた時のマリはユイの代わりとして母親としての役割だったと思います。
しかしシンジは精神世界で母親であるユイとしっかりお別れをしていました。
つまり大人になったという事、それからのシンジにとってのマリは「聖母マリア」ではなく「シンジの妻としてのマリア」と考えるとマリが恋人になるのも納得がいきます。
このエンディングに関しては予想外でしたが、マリが初めからこの役割を持って生まれてきたキャラであるならこのエンディングも必然だったのでしょう。
アスカの記事でも書きましたがあくまで私の考察である為、実はこうではないかということがあれば是非コメントお願いします。