くろねこの開発&決闘記

駆け出しエンジニア兼決闘者

シンエヴァンゲリオン 感想 その3 碇シンジ編

こんばんは、くろねこです。

 

私事ですが、先日東京スカイツリーエヴァンゲリオンのコラボへ行ってきました。

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という訳で前回の考察から1ヶ月以上経ってしまいましたがシンエヴァ考察第3弾行きます。

 

今回は主人公「碇シンジ」とその両親「碇ゲンドウ」と「碇ユイ」をテーマに考察していきます。

まずはシンジから

この物語はシンジが大人になるというのをテーマにしています。

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Qでは空白の14年間のうちに変わってしまった世界に順応できず訳がわからないよという我々視聴者の心情と見事にシンクロしており私たちの分身とも言える存在でした。

変わってしまった世界で唯一心を開くことができたカヲルを失ったショックから失語症になってしまった状態からシンエヴァンゲリオンはスタートしました。

シンジ、レイ、アスカの3人はかつての友であるケンスケの助けもありニアサードインパクトを生き延びた人々が暮らす第三村で生活を始める事になります。

そこでトウジ、ヒカリとの再会も果たします。

初めはトウジやアスカに話しかけられても反応を示さず心を閉ざしていましたが、村で人や動物と触れ合う事で感情を覚えたレイに感化された事、ミサトと加持の息子と出会う事で自分の弱さを認め、徐々に立ち直り、アスカと共にヴンダーに戻ることを決意します。

 

ヴンダーに戻った後は再び隔離されますが、最終決戦にてアスカの救出及びフォースインパクトを止める為、再びエヴァに乗り、父ゲンドウと戦う事になります。

 

戦場に向かう前のアスカとの会話でQでアスカがシンジに殴りかかった理由

それはエヴァ3号機の起動実験でアスカが第9の使徒に侵食された時、シンジは助けようとも戦おうともせず何もしなかった事

それを自ら理解したシンジ

大人になるということは自らの行動に責任を持つこと

今回は自らの意思でアスカを助け、ゲンドウと戦う事を決意しました。

シンジの成長がわかるシーンの一つですね。

 

マリと共にネルフ最新部に辿り着いたシンジは現実世界と切り離されたマイナス宇宙と呼ばれる空間で遂にゲンドウと対峙する事に

第3新東京市、ミサトのアパート、学校の教室など懐かしい風景の中、戦う2人。

そしてシンジはゲンドウに一連の計画の目的を問い出します。

※詳しくは下記のゲンドウの考察にて

 

エヴァ〜新劇場版Qまで父に苦手意識を持ち向かい合うことはなかったのですが今回は面を向かってゲンドウと向き合ったシンジ

14年間の封印もありアスカやかつてのクラスメイトが大人になっている中、1人子供のままだったシンジ

そんな彼が父と向き合う事で思春期という迷宮を抜け大人になっていくというのが本作のメインテーマでしょう。

新劇場版序の公開から13年が経ち、当時の少年、少女たちも大人になっている。

視聴者とシンジは常にリンクしているのが新劇場版のテーマの一つではないでしょうか?

 

 

そしてラストには大人になったシンジも登場します。

大人になったシンジには自分を守る殻であったエヴァはもう必要ありません。

そして自分と同じ運命を背負った他のパイロットにも救いを与えたのが最後のシーンなのでしょう。

 

続いてはシンジの父親ゲンドウについて

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NERVの最高司令官であり、物語の黒幕とも言える存在

エヴァでも亡き妻ユイとの再会を目的とし、ゼーレを裏切り自らの望む人類補完計画を実行しました。

今作でもマイナス宇宙でシンジと対峙した時に、ユイとの再会を目的に人類補完計画を行なっていたことが判明。

元々1人が好きで他人と関わるのが苦手で音楽が好きなど、青年時代のゲンドウはやはり親子だからかシンジと似ていました。

そんな彼を変えたのが大学で出会ったユイでした。

しかし、ユイを失った事で1人の時には知らなかった孤独感を悩まされた事が、今回の人類補完計画を実行するきっかけとなりました。

そしてフォースインパクトを阻止するためにガイウスの槍を持ったシンジの表情から彼の成長に気づき「大人になったな、シンジ」と声をかけます。

その後、精神世界でのシンジとの対話で自分の弱さを認めることが出来なかったと諭されます。

Neon Genesis(新世紀)を目指すシンジを見送り、自身は全人類を巻き込んでも成し遂げたかった長年の願いであるユイとの再会を果たします。

エヴァでは長きに割ったて苦しんでいたゲンドウもようやく救われたと言えるでしょう。

 

最後は母親ユイについて考察

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 エヴァの開発に関わっていた研究者

故人でありながら物語の謎を解くためのキーパーソンとなる彼女

大学時代にゲンドウと出会い彼と結ばれる事になります。

エヴァ初号機の起動実験の際の事故で帰らぬ人となってしまったが、その事故こそがゲンドウが人類補完計画実行するきっかけになりました。

登場シーンこそ少ないですが物語の重要な部分に関わっています。

フォースインパクトの前の儀式とも言えるアディショナルインパクトを起こしてもユイに会えないゲンドウ。

そして精神世界でのシンジとの対話の後、初号機とともに消えようとするゲンドウの前に遂にユイが姿を表します。

彼女はシンジを守り、そしてゲンドウを救うこの時のためにずっとシンジの中にいたのでしょう。

 

ゲンドウ、ユイは初号機と13号機、そして全てのエヴァンゲリオンを破壊しシンジを見送ります。

彼女もゲンドウと共にシンジが大人になる為のキーパーソンと言えるでしょう。

 

またアヤナミシリーズのオリジナルでもあり、レイは彼女のクローンといえます。

Qでマリが「あんたのオリジナルはもっと愛想がよかった」と言っていましたが、それはユイのことでしょう。

ユイとマリの関係はコミックス14巻の書き下ろしにて描かれています。

 今回はシンジとその両親についての考察でした。

あくまで私の考察である為、感想や実はこうなんじゃないかという意見があればコメントいただけると嬉しいです。

ちなみに次回は綾波レイについて考察していこうと思います。

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